第3回ウエディングビジネス・アカデミー（ＷＢＡ）レポート

各界から講師を招き、現在のブライダル業界に関するさまざまなテーマについて理解を深める勉強会WBA。
期待の第３回は、株式会社オフィース・マリアージュ代表の安部トシ子さんをお招きしました。
ブライダルプロデューサーとして、年間にサポートされている挙式はなんと４，０００組！
当日は、ぐるなびウエディング加盟会場さまや、ウエディングジョブのご登録いただいているブライダル業界の皆さまなど、１２０名が参加されるという大盛況ぶり。
神聖なチャペルで行われたセミナーの様子をご紹介いたします！


チャペルで行なわれたセミナーには参加者100人の熱気があふれた

安部トシ子さんがブライダルプロデューサーの仕事を始められて、すでに四半世紀近い月日が経ちます。ウエディングプランナーの大先輩として『いい結婚式ってなんだろう?』というテーマのもと、優しい語り口でお話されました。


ブライダル業界の未来のためにも、プランナーは「いい結婚式」を提供しなければならない、と安部氏


　いま香港では結婚式の現場にコンピューターシステムが導入され、プランナーの存在意義がとても薄くなっているそうです。
　日本のブライダルの現場でも、パソコンを用いながら、「どれにしますか?」と伺い、お客さまの答えをそのまま発注書にして業者に頼んでいる現実があります。しかし、「一歩立ち止まって考えてほしいのです。」と安部さんは言います。
　そのどこに新郎新婦が結婚式に対して抱く夢があるのでしょうか? お客さまとプランナーとの人間としての触れ合いがあるのでしょうか? と。
　昨年の厚生労働省の調査によると、73万組の婚姻件数があったそうですが、国内の式場で結婚式を挙げた実数は、総数の2分の1で35万組前後。これがもし、3分の1になったら? 「コンピューターがあるから、プランナーさんはいりません」という時代が来たとしたら……。現在のブライダル業界の現状を、そう心配しながらお話された安部さん。

　長くこの業界に携わってこられたからこそ、また結婚式の素晴らしさを知っていらっしゃるからこそ、「本物の、いい結婚式を提唱していきましょう！」と、７つのアドバイスを力強くお話くださいました。
（７つのアドバイスについては、「週刊ホテルレストラン」６月１８日号に掲載いたします。お楽しみに！）

　夢を語れる、夢を現実に出来る本物のウエディングプランナー。参加者の多くから「本物の結婚式を伝えていきたい」「日本のすばらしい伝統を消したくない」という感想がありました。
みなさんも、一度立ち止まって、振り返ってみませんか。忘れていたものが、見つかるかもしれません。


交流会には東北や関西などからセミナーに参加したプランナーも参加
会場となったホテル銀座ラフィナート　アニエス・ガーデン銀座の2階フロア