【共催】株式会社オータ パブリケイションズ、『ぐるなびウェディング』(ジョイジョイ株式会社)

WBA Wedding Business Academy

ウエディング・ビジネス・アカデミー  「ウエディング・ビジネス・アカデミー(WBA)は、「ブライダル業界のサポーターとして皆様を応援していきたい」という共通の思いのもと、株式会社オータパブリケイションズと、インターネットウエディングのポータルサイト『ぐるなびウエディング』を運営するジョイジョイ株式会社が共催するセミナーです。

「ウエディングアートディレクターが語る、  来館に結びつくセールスツールの作り方」ウエディングディレクションズ株式会社CEO兼クリエイティブディレクター 橋本明彦氏

9月のWBAでは『来館に結びつくセールスツールの作り方』について、広告媒体、特にWEBサイトのディレクションについてのセミナーを行なった。講師にお迎えしたのは、All Aboutの恋愛サイトのガイドとしても知られている、ウエディングディレクションズ(株)CEO兼クリエイティブディレクターの橋本明彦氏。外資系高級ホテルをはじめとする、豊富な実例を掲げながら、特に広告におけるビジュアル素材のディレクションについてお話しいただいた。

橋本明彦 氏 写真
ブランディングと密接な関係にある媒体選び

橋本氏がコンサルティングを行なっている会場の事例などをビジュアルで見せながら、写真の撮り方、見せ方を具体的に分かりやすく解説していただいた

前回から大阪、名古屋会場でもWBAを開催しており、前回同様各地で満席となるほどの盛況ぶりだった。写真は関西会場の模様

セミナーの冒頭で、受講者のプロフィールを挙手によってつかんだ橋本氏。

PR担当者、新規成約担当者、打ち合わせ担当者それぞれの目標を聞き、「おのおのが数字をあげようとすると、ほかのセクションの目標数値にブレがでることもあります。複数のセクションにまたがるマネジメントを行なうには、どのようにセールスするのかが大切。このセミナーを一緒に考える時間にしましょう」と切り出した。

そして始まったのが、『セールスツール概論』。
情報雑誌、イメージ雑誌、ネット媒体それぞれのポートフォリオの組み方について、それぞれの特性とお客さまのニーズの両面から語られた。

お客さまはイメージと情報の両面をバランスよく必要としている。また、雑誌と上部サイトの両方を活用している。そこで最終的には自社のブランド感がどこにあるのかを見極めること、それに基づいての媒体選び、写真選び、情報選びを行なう際のバランス感覚の重要性が語られた。

とはいうものの、具体的に何をどのようにポートフォリオに組み込めばよいのかは、言葉だけでは分かりにくいもの。そこで橋本氏は、自身が手掛けた豊富な事例を基に、解説を行なった。
ザ・リッツ・カールトン東京のように圧倒的なブランド力がある場合は、あえて情報量を減らした方がよいケース。ブランディングに時間がかかる京都エリアでは、ハイアット リージェンシーが京都らしい和モダンを全面に押し出したビジュアルで、アート感とエッジ感をたてたブランディングに成功したケースが語られた。
写真選びで
広告媒体が生まれ変わる

橋本氏と舘田氏(右)によるトークセッションでは、「ネットによって会場の認知度を上げていくためには、媒体の選択と集中を進めるのではなく、複数のネット媒体でポートフォリオを組んでいくべき」と結んだ。左は司会進行を務めた本誌・石渡雅浩

ビジュアル素材選びはブランディングだけでなく、ページコンテンツの目的に合わせることも重要だ。セミナー後半には、いくつかの事例の改善例とそのポイントが示された。

ありがちな失敗例は、イメージを表現すべきところで、説明(情報)に偏った写真を使ってしまうケース。ビジュアルの中のどの要素が「イメージ」で、どの要素が「情報」であるか、いくつかの写真を基に具体的に解説されたため、受講者も納得しやすかったようだ。

イメージカットであっても情報を入れることは可能であり、その情報を厳選することでイメージを引き立たせるためには、撮影前のコンセプトメイクや段取りが非常に重要であることが強調された。
また、撮影カメラマンの選び方、カット数の決め方、写真の構図の決め方なども細かに解説された。
さらに、ビジュアルを効果的に見せるためには、パソコンの画面を通して見るウェブサイトと雑誌媒体とでは、同じアングルのカットでも照明の明るさなどの点で撮影の仕方までをも変える必要があることが説明された。一例を挙げると、ウェブの写真はパソコン画面のバックライトを通して写真を見るので、明暗がはっきりした全体的に暗めの写真の方が、インパクトが強くなるとのこと。

写真の見栄えのよさ、サイトの引き立て方が、具体例ではっきりとした違いを示すことで、受講者諸氏はビジュアルのディレクションの重要性をかみ締められたことだろう。

なお、セミナーの終了後には、橋本氏とジョイジョイ(株)事業統括マネージャーの舘田智氏によるトークセッションが行なわれ、ユーザーの行動プロセスについての検証が行なわれた。

(取材・文 北 千代)
橋本明彦 ウエディングディレクションズ株式会社 CEO兼クリエイティブディレクター

1987年明治学院大学卒業後、会計事務所・商業施設開発会社を経て93年プロデュース会社設立に参加。2000年コンサルティングとクリエイティブに特化したウエディングディレクションズ(株)を設立。現在は外資系ホテルや国内クラシックホテルの婚礼レベニュー向上や、商品開発・セールスレップなど、ウエディングに関わる事業サポートを、12人のスタッフとともに独自のビジョンで展開。本年は新たにプロポーズマーケットの事業化を視野に、男性のためのプロポーズ支援サイト「QCON」創刊。主な著書に「プロポーズ成功マニュアル」(中経出版刊)

【問い合わせ先】
株式会社オータパブリケイションズ
ブライダル部 桑田 kuwata@ohtapub.co.jp
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-19-5 虎ノ門1丁目森ビル5F
Tel:03-5251-9800 Fax:03-5251-9810

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